サタデーステーション ネット特別企画
歴史学者・磯田道史教授(国際日本文化研究センター)に「感染症と人類の戦い」について解説いただきました。
■人類と感染症の戦い
人類の発展の歴史は、感染症との闘いの歴史でもあった。
生活層が狩猟から牧畜、そして都市を生み出すことで、感染症が広まり、多くの命を奪うことに。
日本でも、古代・古墳を作るために人を集めることで感染症が広がった可能性も。
特に、天皇や政治の中心にいた人物たちが感染症にかかったのも、海外と行き来している「僧侶」と接触しているのが原因との指摘も。
■日本を襲った「天然痘」ワクチン接種を進めたのは幕末の”佐賀”の藩主
奈良時代には人口の3割減の原因にもなったともいわれる「天然痘」
多くの命を奪った天然痘だが、その対策を打ったのは、佐賀藩藩主 鍋島直正
様々な苦難を乗り越え、藩政改革 そして、蘭学に精通した「直正」
天然痘対策として行ったのは「ワクチン接種」。江戸時代ならではの課題 1.運搬方法 2.ワクチン不安 をいかに乗り越えたのか。
■現在のコロナ禍から考える人類の「幸せ」
磯田道史さんの考える「幸せ」とは、寿命格差が少ない社会。
受けられる医療や、栄養の格差が小さい状態をもって、社会の公共が働いているとみる。
景気がいいとか、悪いとかも大切だが、そうした点にも注目していきたい。
取材:畑中彩里・笹原加奈子
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