戦時中に『隠された大地震』 政府が情報統制「戦力低下が推察できる事項は掲載しない」被災者には支援も届かず(2021年8月13日)
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終戦の半年前、に発生した大地震がありました。戦争末期の1944年12月7日に起きた地震は、その後「昭和 東南海地震」と呼ばれます。しかし、この地震は当時ほとんど報道されず、“隠された地震”とも呼ばれています。なぜ隠されたのか。当時を知る人たちを探して取材しました。

77年前に不思議な経験をしたという和歌山県新宮市の田中弘倫さん(85)は、自宅で大きな地震に襲われたといいます。田中さんの家は無事でしたが、翌日に異様な空気を感じたと言います。これほど大きな地震だったにもかかわらず、誰もその話をしようとはしなかったというのです。

人々は心を縛られ口を閉ざしたという戦時中の出来事。政府が情報統制を行っていた証拠が東京の国立公文書館にありました。内務省新聞検閲係の勤務日誌です。検閲係は新聞社に情報統制を行う担当で、地震のあった12月7日にこう通達していました。

【内務省新聞検閲係の勤務日誌より】
「被害や戦力低下を推察できるような事項は掲載しないこと。名古屋、静岡など重要都市が被害の中心地あるいは被害が甚大であるような取り扱いをしないこと」
(2021年8月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)

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