トルコ・シリアを襲った大地震の発生からきょうで1週間、犠牲者は両国あわせて3万3000人以上に上っています。こうしたなか、崩壊した建物の建設業者が身柄を拘束されるなど責任追及の動きも出てきています。
がれきの中から6日ぶりに救出された男の子。中米・エルサルバドルから駆けつけた救助隊により助け出され、一緒に救出された女性とともに病院に搬送されました。2人の命に別状はなかったということです。
6日に発生した大地震から1週間。これまでにトルコで2万9600人以上、隣国シリアでは3500人以上が死亡しています。生存者発見は時間との闘いになっていて、文字通り命がけの救助活動が続いています。
突然がれきが崩れ落ち、救助隊員も巻き込まれます。隊員は幸い無事でしたが、時間の経過に加え、道路も寸断されるなどしていて、けが人の搬送も一筋縄ではいきません。ショベルカーに担架を吊るす様子もみられました。
現地では治安の悪化も懸念されていて、国営メディアによりますと、略奪の疑いで少なくとも64人を逮捕、軍も出動して警戒にあたっています。
一方、崩壊した建物についての責任を追及する動きも出ています。
12日のイスタンブール空港で当局に拘束される1人の男。ロイター通信によりますと、男はトルコ南部で倒壊した建物の建築請負業者で、妻と共に出国しようとしていたところを拘束されました。10日にも、集合住宅の建設請負業者の男が空港で出国しようとした際、拘束されています。
地元メディアによりますと、倒壊した建物の責任者134人に逮捕状が出されているということです。
もともと地震が多いトルコでは、耐震基準が度々、改正されていますが、イギリスBBCは専門家の話として、「今回の地震は確かに強かったが、耐震基準にのっとって適切に建てられていれば倒壊しなかったはずだ」と指摘しています。
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