【トルコ大地震】17歳の少女“248時間ぶり”に救出  過酷な避難生活…「ビニールハウス」で暮らす人も
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トルコ南部を震源とする地震では懸命な捜索が続き、トルコ・カフラマンマラシュでは、17歳の少女が248時間ぶりに救出されました。一方で、ビニールハウスでの避難生活を余儀なくされる人もいて、生活への影響の長期化が懸念されています。

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17日、トルコ南部で発生した地震を受け、今月7日から9日間、国際緊急援助隊の救助チームとして、警視庁から派遣された14人と警備犬4頭の帰任式が行われました。

警視庁によると、警視庁の国際緊急援助隊はトルコのカフラマンマラシュの市街地に派遣され、氷点下の寒さの中、24時間体制で捜索、救助活動を行ったということです。

警視庁警備二課 杉本雅彦警部補
「一刻も早く、1人でも多くの要救助者の方を発見して、救出したいという思いで活動にあたりました」

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トルコ・カフラマンマラシュには、救助活動を泣きながら見守る女性がいました。

女性
「お願い、なんとかしてください」

地震発生から10日以上たった現在も、女性の孫の行方はわかっていません。両親は死亡が確認されたといいます。

女性
「本当にかわいかった、11歳の子でした。『いつもおばあちゃんと一緒よ』と言ってくれました。どんな形でもいいから、孫が見つかることを祈り続けています」

この地震で亡くなった人は、トルコとシリアあわせて4万2000人を超えました。

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一方、17歳の少女が248時間後にがれきの中から救出されました。

――大丈夫ですか?

救出された少女(17)
「元気です」

――何をしてしのぎましたか?

救出された少女(17)
「(自分自身で)暇をつぶしてやり過ごしていました」

少女の母親
「11日間祈り続けていました、神様に感謝します。“娘”を元気な状態で戻してくれて」

担当医によると、大きなけがもないとのことです。しかし、精神的なダメージは大きいと言います。

小児科医
「トラウマ(心的外傷)の影響があるので、この環境から(彼女を)遠ざけなければなりません」

そうした中、子どもたちが少しでも楽しい時間を過ごせるようにと、トルコ・オスマニエの避難所では、フェースペイントが行われました。心理学者やソーシャルワーカーとして働く人々が、地震後の子どもたちの心のケアのために、さまざまな取り組みをしています。

避難所の子ども
「地震の間すごく怖かった、小さい兄弟たちと恐怖に震えていました。ここに来たら幸せになりました、もうここから離れたくありません」

しかし、避難生活はままなりません。トルコ・サマンダーで人々がベッドを運んでいる先は、トマト栽培用のビニールハウスです。トマトを引き抜き、場所を整え、ここに住んでいるといいます。

ビニールハウスで避難生活をする人
「思うように体を洗えない、思うように着替えられない、トイレも何もないのです」

被災地域への支援が、この先2年は必要になるとの指摘も出ています。
(2023年2月17日放送「news every. 」より)

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